トヨタが、上級セダン「クラウン」のマイナーチェンジ発売を発表しました。
改良により魅力をアップした新型クラウンのスペックやグレードなどについて最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】選びやすく!トヨタ「新型クラウン」マイナーチェンジ発売!
- トヨタ新型クラウンの【主な変更点】
- グレード大幅変更!トヨタ新型クラウンのグレード、価格は?
- スポーティに!トヨタ新型クラウンの外装(エクステリア)デザイン
- 新装備!トヨタ新型クラウンの内装(インテリア)デザイン
- 力強く!トヨタ新型クラウンのパワートレインとスペックは?
- トヨタ新型クラウンの走りを試乗動画でチェック!
- 機能UP!トヨタ新型クラウンの安全装備は?
- 良好!トヨタ新型クラウンの燃費は?
- 広く!トヨタ新型クラウンのボディサイズは?
- いつ?トヨタ新型クラウンの発売日は?
- トヨタ・クラウンを「おさらい」
【最新情報】選びやすく!トヨタ「新型クラウン」マイナーチェンジ発売!
トヨタが、セダン「クラウン」の改良発売を発表しました。
トヨタ・クラウンは日本市場に向け開発、販売され、トヨタブランドのフラッグシップセダンとして人気になっています。
改良された新型クラウンでは、これまでパワートレインや駆動方式、特別仕様車の選択をあわせ30仕様が用意されていたグレード体系を見直し、17仕様に絞り込むことでユーザーの選びやすさを向上。
▼新デザイン18インチアルミホイール
外観では、リアコンビランプ内の加飾をメッキからスモークメッキに変更、アルミホイールでは16インチを廃止し、「RSアドバンス」グレードには新デザインが採用されています。
▼12.3インチワイドディスプレイ
インテリアは、これまで装備していた「表示用8インチ」と「操作用7インチ」のデュアルディスプレイを、12.3インチのワイドディスプレイに変更することで見やすさと操作感を向上。
シートに採用する生地もグレード別にアップグレードし、新しいボディーカラーも設定。
安全システムでは機能を向上した「Toyota Safety Sense」を装備し、「ドライバー異常時対応システム」と、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」に“カーブ速度抑制機能”をトヨタ初採用。
「プリクラッシュセーフティ」には、交差点右折時の対向直進車と対向方向から横断してきた歩行者の検知、低速時加速抑制機能、緊急時操舵回避支援機能、障害物の有無にかかわらずアクセルの踏み間違い時に加速を抑制する「プラスサポート」(販売店装着オプション)が設定されています。
マイナーチェンジした新型クラウンは2020年11月2日に発売。価格は489万9000円~739万3000円となっています。
▼新型クラウンの試乗動画
▼トヨタMIRAI
【トヨタ新型MIRAI最新情報】フルモデルチェンジ!燃料電池車FCVのスペック、航続距離、ボディサイズ、価格や補助金は?
トヨタ新型クラウンの【主な変更点】
▼トヨタ新型クラウンの変更点
- グレードを見直し、30仕様から17仕様に絞り込み
- リアコンビランプ内の加飾をメッキからスモークメッキに変更
- アルミホイールから16インチを廃止し、「RSアドバンス」グレードには新デザインを採用
- デュアルディスプレイを、12.3インチのワイドディスプレイに変更
- シートに採用する生地をアップグレード。
「S」グレードはファブリックからブランノーブ、「G」グレードはファブリックから本革、「RS」グレードはファブリックからファブリック+合皮、「RS」グレードはファブリックからファブリック+合皮、「RSアドバンス」グレードはファブリック+合皮から本革に変更 - ボディカラーに「プレシャスホワイトパール」「プレシャスメタル」「エモーショナルレッド2」を新設定し、「ホワイトパールクリスタルシャイン」「プレシャスシルバー」「プレシャスガレナ」を廃止
- 「Toyota Safety Sense」に「ドライバー異常時対応システム」と、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」の“カーブ速度抑制機能”をトヨタ初採用
- 「プリクラッシュセーフティ」に、交差点右折時の対向直進車と対向方向から横断してきた歩行者の検知、低速時加速抑制機能、緊急時操舵回避支援機能、障害物の有無にかかわらずアクセルの踏み間違い時に加速を抑制する「プラスサポート」(販売店装着オプション)を設定
▽2020年4月の変更点
- 特別仕様車3モデル「SエレガントスタイルⅡ」「Sスポーツスタイル」「RSリミテッド」を設定
- 「T-Connect SDナビゲーションシステム」に「SmartDeviceLink」や「Apple CarPlay」「Android Auto」を追加
- G“Executive”、G Four“Executive”以外のグレードで、ドアトリム&インストルメントパネルの加飾に合成皮革を採用
- 「RS」「RS Four」グレードの装備を見直し、価格をダウン
▽2019年10月の変更点
- 特別仕様車「クラウンスポーツスタイル」を設定。
走行性能を表現するアクセントパーツを採用することで、7月に追加された「S“Elegance Style”」と対をなす特別仕様車としてラインナップ。
▽2019年7月の変更点
- 特別仕様車「S“Elegance Style”」を設定。
ハイパークロームメタリック塗装18インチノイズリダクションアルミホイール&センターオーナメントと、メッキ加飾を施したアウトサイドドアハンドルなどを採用。
ブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックオートブレーキ(パーキングサポートブレーキ)などをセットにした“C package”相当を装備
グレード大幅変更!トヨタ新型クラウンのグレード、価格は?
▼新型クラウンの価格・グレード
▽2Lターボエンジン
- RS:509万9000円
- RS Advance:575万9000円
▽2.5Lハイブリッド(FR駆動)
- B:489万9000円
- S:520万2000円
- G:587万9000円
- RS-B:495万3000円
- RS:531万9000円
- RS Advance:597万9000円
▽2.5Lハイブリッド(4WD駆動)
- B Four:511万9000円
- S Four:542万2000円
- G Four:609万9000円
- RS-B Four:517万3000円
- RS Four:553万9000円
- RS Advance Four:619万9000円
- G Executive Four:651万3000円
▽3.5Lハイブリッド
- RS Advance:710万7000円
- G Executive:739万3000円
新型クラウンは、グレードをこれまでより大幅に絞り込むことで選びやすい設定とされています。
グレード体系は、2Lターボ仕様で7グレードから2グレード、2.5LハイブリッドはFRと4WDあわせて11グレードから13グレード、3.5Lハイブリッドは3グレードから2グレード、これまで合計9グレードが設定されていた特別仕様車は廃止され、「RS“Limited”」が改良後は「RS」として選択できるようになっています。
▼参考:トヨタ・クラウン(前モデル)のグレード・価格
▽2Lターボエンジン
- B:4,695,000円
- S:4,814,000円
- S ”C Package”:4,982,000円
- G:5,531,000円
- RS-B:4,912,000円
- RS:5,074,000円
- RS Advance:5,698,000円
▽2.5Lハイブリッド(FR駆動)
- S:5,059,000円
- S ”C Package”:5,202,000円
- G:5,740,000円
- RS:5,319,000円
- RS Advance:5,907,000円
▽2.5Lハイブリッド(4WD駆動)
- S Four:5,279,000円
- S Four ”C Package”:5,422,000円
- G Four:5,960,000円
- RS Four:5,539,000円
- RS Advance Four:6,127,000円
- G Executive Four:6,441,000円
▽3.5Lハイブリッド
- S:6,324,000円
- RS Advance:7,035,000円
- G Executive:7,321,000円
▽特別仕様車
- RS“Limited”
2Lターボ/FR:5,169,000円
2.5Lハイブリッド:FR 5,389,000円、5,609,000円 - S“Elegance Style Ⅱ”
2Lターボ/FR:5,063,000円
2.5Lハイブリッド:FR 5,283,000円、5.503,000円 - S“Sport Style”
2Lターボ/FR:5,063,000円
2.5Lハイブリッド:FR 5,283,000円、5,503,000円
スポーティに!トヨタ新型クラウンの外装(エクステリア)デザイン
新型クラウンの外装は、前世代から大型グリルを引き継ぎながら、ボディラインを大きく変更することで、スポーティなスタイルがつくられています。
改良ではフロントデザインを維持し、テールランプ内の加飾をメッキからスモークメッキに変更することで、スポーティな印象をアップ。
▼新デザイン18インチアルミホイール
加えて、アルミホイールで16インチを廃止、「RSアドバンス」には新デザインが採用されています。
ボディカラーでは、「プレシャスホワイトパール」「プレシャスメタル」「エモーショナルレッド2」を新設定し、「ホワイトパールクリスタルシャイン」「プレシャスシルバー」「プレシャスガレナ」が廃止されています。
新装備!トヨタ新型クラウンの内装(インテリア)デザイン
新型クラウンの内装は、最新の装備を採用することで質感がアップされています。
▼12.3インチワイドディスプレイ
▼デュアルディスプレイ(前モデル)
改良では、これまでナビなどを表示する上部8インチ、タッチ操作で空調やオーディオのコントロールが可能な下部7インチにわけられていたディスプレイを、12.3インチの大型ディスプレイに変更。
これにより、スッキリとした先進的なデザインとするとともに、見やすさや操作性も改善されています。
▼クラウン「RSアドバンス」本革シート
加えて、新型クラウンではシートに採用する生地をアップグレードし、「S」グレードはファブリックからブランノーブ、「G」グレードはファブリックから本革、「RS」グレードはファブリックからファブリック+合皮、「RS」グレードはファブリックからファブリック+合皮、「RSアドバンス」グレードはファブリック+合皮から本革に変更することで、質感がアップされています。
力強く!トヨタ新型クラウンのパワートレインとスペックは?
▼新型クラウンのパワートレインとスペック
- 直列4気筒2Lターボエンジン
出力:245ps/35.7kgm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FR - 直列4気筒2.5L「Dynamic Force Engine」エンジン+モーターハイブリッド
エンジン出力:184ps/22.5kgm
モーター出力:143ps/30.6kgm
システム出力:226ps
駆動方式:FR or 4WD - V型6気筒3.5L+電気モーターハイブリッド「マルチステージハイブリッド」
エンジン出力:299ps/36.3kgm
モーター出力:180ps/30.6kgm
システム出力:359ps
駆動方式:FR
新型クラウンには、V型6気筒3.5Lと直列4気筒2.5Lのハイブリッドと、直列4気筒2Lターボエンジンが搭載されています。
直列4気筒2Lターボエンジンは、高い走行性能と環境性能を両立するダウンサイジングエンジンとなっており、3.5L自然吸気エンジンに匹敵するトルクを8速オートマチックトランスミッションで適切に変速し、高い走行性能を発揮。
その他、新型クラウンではスポーツグレードとして「RS」が用意され、専用フロントスタビライザー、電子制御式サスペンション、リアスポイラーを標準装備。
さらに2Lターボ車にはリアパフォーマンスダンパーとリアフロアブレースを追加して、優れた操縦応答性、荒れた路面での振動感の低減が実現されています。
このほかにパワートレーン、シャシー、空調の制御設定をスイッチ操作で切り換えて運転特性を選択できる「ドライブモードスイッチ」を用意。
走行モードは、RSグレードで「SPORT S+」「SPORT S」「NORMAL」「COMFORT」「ECO」「CUSTOM」「SNOW」の7種類、その他グレードで「SPORT」「NORMAL」「ECO」「SNOW」の4種類とされ、「CUSTOM」では各設定の組み合わせを自由に選択でき、ドライバーが好みに応じたセッティングを選べるようになっています。
ハイブリッド車に新型Dynamic Force Engine搭載!
新型クラウンのハイブリッドモデルには、新型ハイブリッド車用エンジン「Dynamic Force Engine」がFR車で初採用されています。
ダイナミックフォースエンジンは、TNGAに基づいて開発された新開発エンジンで、吸気ポート形状の工夫などにより高吸気効率と高タンブルを両立させ、世界トップレベルの最大熱効率41%を達成。
新型クラウンでは新エンジンとハイブリッドシステムをFRモデル用にレイアウトしなおすことで、電気モーターによる高トルクと高レスポンス、低燃費を実現しています。
▼Dynamic Force Engine解説動画
トヨタ新型クラウンの走りを試乗動画でチェック!
トヨタ新型クラウンは、レビュー動画が公開されています。
アップデートされたデザインや走りが高評価を受けています。
機能UP!トヨタ新型クラウンの安全装備は?
新型クラウンの安全装備には、単眼カメラとミリ波レーダーの性能を向上させることで第2世代に進化した予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」が全車標準装備されています。
▼トヨタセーフティセンス第2世代と前世代セーフティセンスPの性能比較
第2世代のトヨタセーフティセンスは、昼間の自転車や夜間の歩行も検知可能となった「プリクラッシュセーフティ」や、前方にいる車両との車間距離を一定に保つ「レーダークルーズコントロール」の作動時に、車線維持に必要なステアリング操作を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」を搭載。
また、道路脇にある「制限速度」「一時停止」「進入禁止」「はみ出し禁止」といった交通標識をメーター内のディスプレイに表示する「RSA(ロードサインアシスト)」機能も追加。
さらに、後退時に左右後方から接近してくる車両を検知すると、ドアミラー内のインジケーター点滅とブザーにより警告する「リヤクロストラフィックアラート(RCTA)」や、ドアミラーで確認しにくい側後方エリアや後方から急接近してくる車両を検知してドアミラーLEDインジケーターで注意喚起を行なう「ブラインドスポットモニター(BSM)」を採用。
改良では、体調急変などドライバーの無操作状態が継続している場合、徐々に車両を減速させ自車線内に停車。早期救命救急をサポートする「ドライバー異常時対応システム」と、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」にAI技術により前方カーブの大きさを推定しステアリングの切り始めで速度抑制を開始する“カーブ速度抑制機能”をトヨタ初採用。
また、「プリクラッシュセーフティ」には、交差点右折時の対向直進車と対向方向から横断してきた歩行者の検知と、低速時の自車直前の歩行者や自転車運転者、車両を検知し加速を抑制する“低速時加速抑制機能”を採用。
加えて、緊急時のドライバー回避操舵をきっかけに操舵をアシストする“緊急時操舵回避支援機能”と、障害物の有無にかかわらずアクセルの踏み間違いを検知すると加速を抑制する「プラスサポート」(販売店装着オプション)が設定され、安全運転支援が強化されています。
良好!トヨタ新型クラウンの燃費は?
▼新型クラウンの燃費と比較
- 3.5Lハイブリッド
JC08モード:18.0km/L
WLTCモード:16.0km/L - 2.5Lハイブリッド
JC08モード:24.0km/L
WLTCモード:20.0km/L - 2Lターボ
JC08モード:12.8km/L
WLTCモード:12.4km/L - 参考
クラウンハイブリッド(前モデル/JC08モード値):23.2km/L
トヨタ新型クラウンの燃費は、2.5LハイブリッドでWLTCモード値20.0km/Lになっています。
前モデルのクラウンハイブリッドとの比較ではJC08モード値で0.8km/Lのアップになり、排気量が大きい3.5Lモデルも18.0km/Lの低燃費に仕上げられています。
広く!トヨタ新型クラウンのボディサイズは?
▼新型クラウンのボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4910×1800×1455mm
- ホイールベース:2920mm
- 車重:1690kg~1900kg
- 乗車定員:5人
- 最小回転半径:5.3m
- タイヤサイズ
215/55R17 or 225/45R18【215/60R16廃止】
新型クラウンのボディサイズは、前モデルと比較して全長が15mm、ホイールベースが70mm拡大されています。
しかし日本向けセダンということもあり、全幅は1800mmを維持することで使い勝手が確保されています。
いつ?トヨタ新型クラウンの発売日は?
改良された新型クラウンは、2020年11月2日に発売されました。
トヨタは、グレードを絞り込み、より魅力的な仕様とすることで、ユーザーにアピールしていく予定です。
トヨタ・クラウンを「おさらい」
▼トヨタクラウンアスリートS若草色edition(2015年モデル)
クラウンは、初代が1955年に登場したトヨタが製造する高級乗用車です。
7代目クラウンの宣伝キャッチコピー「いつかはクラウン」は、人々が憧れる高級セダンとしてクラウンの知名度を大きくあげ、レクサスが日本に導入された現在も、”日本の高級車”としてクラウンを指名買いするユーザーも多い人気車になっています。
前モデルのクラウンは14代目で、ユーザーのニーズにあわせ変化してきたクラウンを象徴する新しいコンセプトとしてスポーツ性能が打ち出されました。
モデルバリエーションは、上級セダンらしい表情のクラウンロイヤル、若い世代にもアピールするクラウンアスリートのほか、上級モデルのクラウンマジェスタをラインナップ。
クラウンマジェスタに採用されていたV型8気筒エンジンは廃止されましたが、新しく高環境性能とちから強い走りが可能なハイブリッドモデルと2Lターボモデルを用意。
ミニバンやSUV人気から販売が減少しているセダンにもう一度注目してもらうため、ピンクや若草色などの特徴的ボディカラーを販売したことも話題になりました。
新型トヨタ・クラウンについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!