ルノー傘下のスポーツカーメーカー「アルピーヌ」が、「アルピーヌA110」の改良日本発売を発表しました。
改良により魅力をアップしたアルピーヌ新型A110について、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】限定車「アセンション」も!「新型A110」改良日本発売!
- アルピーヌ新型A110の【変更点まとめ】
- クラシカル!アルピーヌ新型A110の外装(エクステリア)デザイン
- 軽快!アルピーヌ新型A110のボディサイズは?
- 上質!アルピーヌ新型A110の内装(インテリア)デザイン
- 出力UP!アルピーヌ新型A110のエンジンとスペックは?
- 走り両立!アルピーヌ新型A110の燃費は?
- 811万円から!アルピーヌ新型A110の価格は?
- いつ?アルピーヌ新型A110の発売日は?
- アルピーヌA110を「おさらい」
【最新情報】限定車「アセンション」も!「新型A110」改良日本発売!
▼アルピーヌ新型A110の画像
アルピーヌが、スポーツカー「アルピーヌA110」の2022年モデル改良日本発売を発表しました。
アルピーヌA110は、1960年代に販売された名車「A110ベルリネッタ」の現代バージョンとして製作され、長らく市販車をもっていなかったアルピーヌがプレミアムスポーツカーブランドとして復活したモデルです。
改良された新型A110ではグレード名を変更し、「A110 Pure」は「A110」、「Legende 」は「GT」に。ハイスペックモデル「A110S」は引き続き設定。
パワートレインは、「GT」と「A110S」に搭載する1.8Lターボエンジンの出力をこれまでの292ps/32.6kgmから300ps/34.7kgmまでアップ。
これにより0-100km/h加速タイムは、4.4秒から4.2秒に短縮。
「A110S」では、よりハンドリングをシャープにするため、50%剛性の高いスプリング、再セッティングされたダンパー、以前の2倍の剛性を持つアンチロールバーを採用。
その他、全車に搭載される7インチインフォテインメントシステムでは、AppleCarPlayとAndroidAutoに対応することで使い勝手をアップしています。
▼アルピーヌ新型A110S「アセンション」の画像
また、新型A110の日本発売を記念する30台限定モデルとして「A110Sアセンション」を設定。
「A110Sアセンション」では、ボディカラーに「ブルーアルピーヌ M」と「オランジュ フーM/ノワール プロフォンM」(各15台限定)が設定され、カーボンフロントスプリッター、カーボンリアスポイラー、エクステンデッドアンダーパネルで構成されるエアロキットは、フロントで60kg、リアで81kgの追加のダウンフォースを発生。
最高速度はエアロキットの空気抵抗低減効果により、新型アルピーヌ A110Sの260㎞/hから275㎞/hに向上。装着されるタイヤは、前215/40R18、後245/40R18サイズの、強大なグリップ力を持つセミスリックタイヤのミシュラン パイロットスポーツ カップ2となっています。
インテリアには、オレンジステッチの差し色のほか、6点式シートベルトにも対応するサベルト製軽量モノコックバケットシート、ステアリングやダッシュボードにバックスキンレザーも採用されています。
改良されたアルピーヌ新型A110は、2022年2月10日から日本での受注を開始。価格は8,110,000円~10,590,000円となっています。
▼アルピーヌ新型A110の動画
アルピーヌ新型A110の【変更点まとめ】
▼アルピーヌ新型A110の変更点
- グレード名を変更
- 「GT」と「A110S」のエンジン出力を向上
- 「A110S」のシャシーセッティングを見直し、走行性能を向上
- AppleCarPlayとAndroidAutoに対応
- 限定車「A110Sアセンション」を設定
▽2021年6月の変更点
- 世界300台限定モデル「A110リネージGT2021」を設定
▽2019年10月の変更点
- ハイスペックモデルとなる「A110S」を設定。
出力をアップしたエンジンを搭載し、カーボンルーフや軽量ホイール、専用サスペンションなどを採用
クラシカル!アルピーヌ新型A110の外装(エクステリア)デザイン
▼アルピーヌ・A110ベルリネッタ(左)、新型A110(右)
アルピーヌ新型A110は、丸型の4つのライトをもっていた前モデルA110ベルリネッタをモチーフにしたフロントスタイルが採用されています。
エクステリアのアクセントには、アルピーヌの地元フランスの国旗のカラーとしたパーツを装備。
リアも前モデル同様のなだらかなスタイルになっていますが、ライトは細いラインのLEDとすることで先進性をプラス。
フラットなアンダーボディやリアディフューザーにより、大きなダウンフォースを獲得しながらCd値(空気抵抗係数)は0.32と抑えられています。
ホイールからは、アルピーヌのブランドカラーである鮮やかなブルーのブレンボ製ブレーキキャリパーを覗く仕上がりとなっています。
フロントにはアルミモノブロック対向4ピストン、リアにはアルミシングルピストンを採用することで、足回りの軽快さとストッピングパワーが確保されています。
軽快!アルピーヌ新型A110のボディサイズは?
▼アルピーヌ新型A110のボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4205×1800×1250mm
- ホイールベース:2420mm
- 車重:1102kg
- タイヤサイズ:F 205/40 ZR18、R 235/40 ZR18
- 前後重量配分:F 44%:R 56%
- 乗員:2人乗り
アルピーヌ新型A110のボディサイズは、全長約4.2mとコンパクトながら、全幅は1800mmと広く、走行性能を重視した設計となっています。
車体にはアルミニウムやカーボンなどの軽量素材により制作することで、高いボディ剛性を確保しながら車重は1102kgと軽く仕上げられています。
上質!アルピーヌ新型A110の内装(インテリア)デザイン
新型アルピーヌA110の内装は、2シーターのストイックなスポーツカーながら、プレミアムブランドとしてフランス車らしい優雅さもプラスされています。
メーターは最先端の高画質デジタルディスプレイとされ、リアルタイムにエンジン出力やトルク、過給圧、クラッチとトランスミッションのオイル温度などを表示することができるように。
センターコンソールは上下2段にわけられ、上部にはドライブレンジを選択するスイッチのほか、ウィンドウの開閉、エンジンのスタートボタンを配置。
足元やドアシルプレートはメタルとすることで空間の印象を引き締め。
ドアパネルには、エクステリアと同じくフランス国旗をイメージするアクセントパーツが装備されています。
エンジンをリア側に搭載するミッドシップスポーツに制作されていますが、小さめの荷物を積み込むことができるトランクも用意されています。
出力UP!アルピーヌ新型A110のエンジンとスペックは?
▼アルピーヌ新型A110のスペック
- エンジン:ルノー・スポール製 直列4気筒1.8Lターボ
- 出力
「A110」:252ps/32.6kgm
「GT」「A110S」:300ps/34.7kgm - トランスミッション:7速デュアルクラッチ式
- 駆動:MR
- 0-100km/h加速
「A110」:4.5秒
「GT」「A110S」:4.2秒
アルピーヌ新型A110のエンジンには、親会社ルノーのモータースポーツ部門ルノー・スポールが手がけた直列4気筒1.8Lターボエンジンが搭載されています。
ベースモデルで252ps/32.6kgmの出力を持つエンジンには、7速デュアルクラッチトランスミッションが組み合わせられ短時間で変速を完了。
車重が軽いことで、パワーウェイトレシオは4.4kg/PSを実現。
0-100km/h加速タイムは4.5秒となっています。
ハイスペックモデルとなる「GT」と「A110S」は、改良により出力をこれまでの292ps/32.6kgmから300ps/34.7kgmにまでアップすることで、走行性能を向上しています。
また、アルピーヌA110では走行モードとして「ノーマル」「スポーツ」「トラック」の3種類を設定し、ステアリングにあるボタンでモード選択を行なうとスロットルレスポンス、ステアリングのアシスト、ギヤシフトスピード、ESCの設定、フルカラーTFTメーターの表示変更が可能。
発進加速性能を高めるローンチコントロール機能も装備されています。
走り両立!アルピーヌ新型A110の燃費は?
▼新型アルピーヌA110の燃費
- 14.0km/L
アルピーヌ新型A110の燃費は、WLTCモード値で14.0km/Lと発表されています。
高い動力性能を持つスポーツカーですが、軽量な車体に小型のエンジンを組み合わせることで、良好な数値に仕上げられています。
811万円から!アルピーヌ新型A110の価格は?
▼アルピーヌ新型A110の価格
- A110:8,110,000円
- A110GT:8,930,000円
- A110S:8,970,000円
- アルピーヌ A110 Sアセンション:10,590,000円
アルピーヌ新型A110の価格は、811万円からとされています。
ハイスペックモデルの「GT」と「A110S」の価格差は4万円とされ、好みにあわせた乗り味を選択できるようになっています。
▼参考:A110(日本2021年モデル)の価格
- A110ピュア:7,990,000円
- A110リネージ:8,490,000円
- A110S:8,640,000円
いつ?アルピーヌ新型A110の発売日は?
改良された2022年モデルのアルピーヌ新型A110は、欧州で2021年11月24日に発表、日本では2022年2月10日に受注が開始されます。
アルピーヌはA110のスペックをアップすることで、さらなるユーザーにアピールしていく考えです。
アルピーヌA110を「おさらい」
▼アルピーヌA110ベルリネッタ(左)と新型A110(右)
アルピーヌA110は、フランスの自動車メーカーであるアルピーヌが1963年に発売したスポーツカーです。
車体の中心に”背骨”を配置しパワートレインを取り付けるバックボーンタイプとされ、FRPモノコックボディを組み合わせることで730kgと軽量に製作されました。
搭載されるエンジンは1000ccから、1100cc、1300cc、1500ccと排気量が拡大されていき、1969年にはシリーズ最大排気量の1600ccのエンジンが搭載され、最高速度は210km/hまでアップ。
モータースポーツではラリーに参戦し、RR(リアエンジン・リア駆動)による圧倒的トラクション性能と軽い車重で活躍。
1973年にはアルピーヌ・ルノーを初代WRCマニファクチャラー・チャンピオンにしました。
新モデルでは、駆動方式がより車体バランスがよいミッドシップレイアウトに変更されていますが、現在でもファンが多いデザイン、ライトウェイトスポーツならではの楽しさを引き継いだマシンに製作されています。
新型アルピーヌA110については今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!