トヨタは2024年9月20日、ハイブリッド車「プリウス」のPHEVモデルに新グレード「G」を追加し、2024年10月1日に発売することを発表しました。価格は390万円となっています。
ラインナップを拡大し魅力をアップしたトヨタ新型プリウスについて、スペックやグレード別価格などを詳しくご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】高出力!「新型プリウスPHEV」フルモデルチェンジ発売!
- トヨタ新型プリウスの【変更点まとめ】
- PHEV Gグレードは390万円!トヨタ新型プリウスの価格、グレードは?
- 新型プリウスを試乗動画でチェック!
- スポーティ!トヨタ新型プリウスの外装(エクステリア)デザイン
- 拡大&ダウン!トヨタ新型プリウスのボディサイズは?
- 最新装備!トヨタ新型プリウスの内装(インテリア)デザイン
- カスタム!新型プリウス GRパーツ&モデリスタ設定!
- 3パターン!トヨタ新型プリウスのパワートレインとスペックは?
- 最新システム!トヨタ新型プリウスの安全装備は?
- 32.6km/L!トヨタ新型プリウスの燃費は?
- いつ?トヨタ新型プリウスの発売日は?
- トヨタ・プリウスを「おさらい」
【最新情報】高出力!「新型プリウスPHEV」フルモデルチェンジ発売!
▼新型プリウスPHEV「G」グレードの画像
トヨタ・プリウスは、ブランドの主力ハイブリッドカーとしてラインナップされ、現行モデルは2023年1月にハイブリッド車が、2023年3月にPHEV車がフルモデルチェンジし、新世代となっていました。
新設定された新型プリウスPHEV Gグレードは、プラグインハイブリッド車専用デザインとして、195/50R19タイヤ&19×6 1/2Jアルミホイール(切削光輝+ブラック/センターオーナメント付)、ブラック・金属調シルバー塗装のフロントロアグリル、グレースモークのリヤコンビネーションランプを採用。
プリウスのPHEVモデルは、これまでの最上位モデル「Z」グレードのみとされていましたが、新たに「G」グレードを設定されたことで価格が抑えられ、選びやすくなっています。
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トヨタ新型プリウスの【変更点まとめ】
▼トヨタ新型プリウスの変更点
▽最新の変更点
- PHEV「G」グレードを追加設定
▽2023年フルモデルチェンジ時の変更点
- 新しいデザインを採用し、ボディサイズを拡大
- 新世代の12.3インチタッチ対応大型インフォテインメントシステムを搭載
- 第5世代ハイブリッドシステムを採用
- ハイブリッドモデルのエンジンに1.8Lと2Lの2タイプを設定
- 4WD車用リアモーターの出力を向上
- プラグインハイブリッドモデルの排気量を2Lに拡大。
充電中に外部電源を利用してエアコンやオーディオの使用が可能になる「マイルームモード」を設定。
電池パックをリヤシート下部に移動し、ラゲージスペースを拡大。
第2世代「ソーラー充電システム」を設定 - アクセサリーコンセント(AC100V・1,500W)を2か所に設置し、「EV給電モード」、「HV給電モード」を設定。
給電時に室内への雨風の侵入を防ぐ外部給電アタッチメントを標準採用 - トヨタセーフティセンスと連動するアンビエントライト「イルミネーション通知システム」をトヨタ初採用
- トヨタセーフティセンスの単眼カメラ、電子インナーミラーの後方カメラを活用した、車載型ドライブレコーダーを設定
- 「後方車両接近告知」、「周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能)」、「セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)」をトヨタブランド初採用
PHEV Gグレードは390万円!トヨタ新型プリウスの価格、グレードは?
▼トヨタ新型プリウスのグレード、価格
- 【プリウスPHEV】
▽【一般販売】
・PHEV G(2L PHEV/FF)【新設定】
FF:390万円
・PHEV Z(2L PHEV/FF)
FF:460万円 - 【プリウス(ハイブリッド車)】
・X(1.8Lハイブリッド/FF or E-Four)
※法人向け
FF:275万円、E-Four:297万円
・U(1.8Lハイブリッド/FF or E-Four)
※サブスクリプションKINTO販売のみ
FF:299万円、E-Four:321万円
※KINTO Unlimited月額:16,610円~
・G(2Lハイブリッド/FF or E-Four)
FF:320万円、E-Four:342万円
・Z(2Lハイブリッド/FF or E-Four)
FF:370万円、E-Four:392万円
トヨタ新型プリウスは、プラグインハイブリッドに新しく「G」グレードが設定されたことで、プラグインハイブリッド車のスタート価格が70万円ダウンした390万円からとなっています。
トヨタ・プリウスのパワートレインは「X」と「U」グレードで1.8Lハイブリッド、他グレードで2Lハイブリッドとされ、スポーツシートも採用することにより、走りを楽しむことができるように。
販売方法は、1.8Lハイブリッド「U」グレードでサブスクリプションサービス「KINTO」のみ受け付け。
「KINTO」は新型プリウスの発売にあわせ、納車後のシステムや機能のアップデートにより車両価値の低下を抑えることで、利用料金ダウンを実現した「KINTO Unlimited」が設定され、「U」グレードは月額16,610円から利用できるようになっています。
新型プリウスを試乗動画でチェック!
スポーティ!トヨタ新型プリウスの外装(エクステリア)デザイン
▼トヨタ新型プリウスの画像
▼参考:トヨタ・プリウス(前モデル)
トヨタ新型プリウスの外装は、新しいデザインを採用することで、よりスポーティなスタイルに仕上げられています。
フロントには、上下をライン状に接続した新世代のヘッドライトが採用され、デザイン性をアップ。
▼参考:トヨタ・プリウス(前モデル)
リアでは他の新世代トヨタ車にも採用されていた一文字テールランプを採用したほか、リアウィンドウの傾斜を緩やかにした4ドアクーペスタイルを採用することで空力性能を高め、環境性能を向上。
「エアロスタビライジングアンダーボデーステップ」や「除電スタビライジングプラスシート」を採用することで、走行安定性も高められています。
ルーフには、限界まで開口幅を広げ、室内に開放感をもたらす「パノラマムーンルーフ」を設定。
またPHEVでは、太陽光をより効率よく電気に変える第2世代の「ソーラー充電システム」を設定し、1年間で走行距離約1,250km分に相当する電力を発電。
駐車中は発電した電力を駆動用バッテリーに充電し、走行だけでなく、エアコンなどさまざまな機能に電力を供給。走行中は、発電した電力で補機バッテリー系統の消費を補助。
▼新型プリウス(ハイブリッド)
▼新型プリウスPHEV
その他、新型プリウスでは19インチ大径ホイールが設定され、足元が引き締められています。
拡大&ダウン!トヨタ新型プリウスのボディサイズは?
▼トヨタ新型プリウス
▼参考:トヨタ プリウス(前モデル)
▼トヨタ新型プリウスのボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4600×1780×1420mm
※2L車は全高1430mm - ホイールベース:2750mm
- 最低地上高:145mm(2L車:150mm)
- 車重:1360kg
- タイヤサイズ
1.8Lハイブリッド:195/60R17
2Lハイブリッド:195/50R19 - ※参考
・プリウス(前モデル)
全長×全幅×全高:4540×1760×1470mm
ホイールベース:2700mm
車重:1320kg
・プリウスPHV(前モデル)
全長×全幅×全高:4645×1760×1470mm
ホイールベース:2700mm
車重:1510kg
トヨタ新型プリウスのボディサイズは、より上級を意識し、全長と全幅を拡大することで、より広い室内空間が確保されています。
しかし、全高は前世代から大幅にダウンされ、高い空力性能とスポーティなボディスタイルを獲得。
ボディは各所に補強を施し剛性を高めたほか、静粛性も向上。
足回りは、改良を加えたフロント : マクファーソンストラット式/リヤ : ダブルウィッシュボーン式のサスペンションによって、高い車両応答性、ライントレースのしやすさが両立されています。
最新装備!トヨタ新型プリウスの内装(インテリア)デザイン
トヨタ新型プリウスの内装は、最新の装備を採用することで質感が高められています。
ディスプレイには7インチトップマウントメーターに加え、インフォテインメントシステムに8インチのほか、新世代の12.3インチタッチ対応大型ディスプレイを設定し、各種オンラインサービスに対応。
黒を基調した室内は、インストルメントパネルとシートステッチの加飾をコーディネートし、スポーティさと新しい上質感を両立。
▼グラディエントブラック
▼マチュアレッド
▼アクティブグレー
インテリアカラーには、全3色が設定されています。
▼ブルー点灯時
▼レッド点灯時
加えて、インストルメントパネルには、トヨタ初採用の「イルミネーション通知システム」を設定。
アンビエントライトとして室内を彩るだけでなく、トヨタセーフティセンスと連動し、対象物を検知した際、アラームが鳴る前にイルミネーションの点滅でドライバーへ注意喚起し、より安心なドライブをサポートします。
また、アクセサリーコンセント(AC100V・1,500W)がセンターコンソール後端とラゲージルームの2か所に設置され、エンジンを始動せずにバッテリーだけで給電する「EV給電モード」、バッテリー残量が低下するとエンジンで発電する「HV給電モード」を設定。
給電時に室内への虫などの侵入や雨天での雨水の侵入を防ぐ外部給電アタッチメントを標準採用し、ドアガラスを閉じたままでの外部給電が可能に。
その他、新型プリウスでは各所の質感の高め、実用的な収納やワイヤレス充電器、USB端子などを装備。
ボディスタイルを重視しながらも、実用的なラゲッジスペースも確保されています。
カスタム!新型プリウス GRパーツ&モデリスタ設定!
▼新型プリウス「GR」カスタムパーツ装着車
トヨタ新型プリウスには、Gazoo RACINGとモデリスタから専用のカスタムパーツが設定され、個性をアップすることもできるようになっています。
▼新型プリウス「モデリスタ」カスタムパーツ装着車
モデリスタからは、より質感を高めた「エレガントアイススタイル」と、力強く魅力をアップした「ネオ・アドバンススタイル」の2タイプが設定され、好みにあわせたチョイスに対応しています。
3パターン!トヨタ新型プリウスのパワートレインとスペックは?
▼2Lハイブリッドシステム
▼トヨタ新型プリウスのパワートレインとスペック
- 【ハイブリッド】(2種)
▼直列4気筒1.8L+電気モーター
エンジン出力:98ps/14.5kgm
フロントモーター出力:95ps/18.9kgm
リアモーター出力(4WD車):41ps/8.6kgm
システム出力:140ps
0-100km/h加速:9.3秒
▼直列4気筒2L+電気モーター
エンジン出力:152ps/19.2kgm
フロントモーター出力:113ps/21.0kgm
リアモーター出力(4WD車):41ps/8.6kgm
システム出力:196ps
0-100km/h加速:7.5秒 - 【PHEV(プラグインハイブリッド)】
直列4気筒2L+電気モーター
システム出力:223ps
0-100km/h加速:6.7秒
・EV航続距離
17インチタイヤ装着車:105km
19インチタイヤ装着車:87km - トランスミッション:CVT
- 駆動方式:FF or 4WD(PHEVはFFのみ)
トヨタ新型プリウスのパワートレインには、第5世代となった最新のハイブリッドシステムが搭載されています。
ハイブリッドシステムには以前「THS(Toyota Hybrid System)」の名称が使用されていましたが、新世代モデルでは「THS」が1世代進化した第5世代となったのにあわせ、一般的なハイブリッド機構を現わす「シリーズパラレルハイブリッド」に名称を変更。
組み合わせるエンジンの排気量にはこれまでの1.8Lに加え、新たに2Lを採用することで走行性能を強化。
リダクションギヤ部分をコンパクト化し、高密度電池セルを採用したほか、出力をアップしたフロントとリアモーターを採用。
リアモーターはアシストを100km/h以上の領域まで可能とすることで、より積極的に機能するように。
▼2L PHEVシステム
また、充電した電力により走行ができるプラグインハイブリッドモデルもラインナップされ、排気量を2Lにアップすることでシステム出力223ps、0-100km/h加速6.7秒の高い走行性能と環境性能を両立。
EV走行距離は19インチタイヤ装着車で87km、17インチタイヤ装着車では従来型比75%向上となる105kmとなり、充電中にパワースイッチをオンにすると外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能になる「マイルームモード」を設定。
加えて、PHEV車では、従来ラゲージ部にあった電池パックを、リヤシート下部に搭載することで、低重心化とラゲージスペースの拡大が実現されています。
最新システム!トヨタ新型プリウスの安全装備は?
トヨタ新型プリウスの安全装備には、最新の「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」が全車標準装備されています。
トヨタセーフティセンスは、体調急変などドライバーの無操作状態が継続している場合、徐々に車両を減速させ自車線内に停車。早期救命救急をサポートする「ドライバー異常時対応システム」と、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」にAI技術により前方カーブの大きさを推定しステアリングの切り始めで速度抑制を開始する“カーブ速度抑制機能”を採用。
また、「プリクラッシュセーフティ」には、交差点右折時の対向直進車と対向方向から横断してきた歩行者の検知と、低速時の自車直前の歩行者や自転車運転者、車両を検知し加速を抑制する“低速時加速抑制機能”を搭載。
▼「アドバンストパーク(リモート機能付)」
高度運転支援システム「アドバンストパーク(リモート機能付)」も設定され、車外から専用スマートフォンアプリを操作することで、遠隔での駐車・出庫も可能に。
加えて、フロントはトヨタセーフティセンスの単眼カメラ、リヤは電子インナーミラーの後方カメラを活用した、車載型のドライブレコーダーを設定。
カメラや配線の後付け感がないすっきりとした見映えに加え、データはECUに保存することで、SDカードで起こりやすいデータ破損などのトラブルを避け、大切な撮影データを管理。
加えて、トヨタブランド初採用の機能として「後方車両接近告知」、「周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能)」、「セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)」も搭載することで、安全性が高められています。
32.6km/L!トヨタ新型プリウスの燃費は?
▼トヨタ新型プリウスの燃費
- 1.8Lハイブリッド:32.6km/L
- 2Lハイブリッド:28.6km/L
- 2L PHEV
燃費:30.1km/L(ハイブリッド走行時)
トヨタ新型プリウスの燃費は、最新のハイブリッドシステムによりアップしています。
前モデルは、より実燃費に近い新燃費規格WLTCモード値で32.1km/Lとなっていましたが、新型プリウスでは32.6km/Lが確保されています。
▼参考:トヨタ・プリウス(前モデル)の燃費
- FF:32.1km/L(Eグレード、他グレードは30.8km/L)
- 4WD:28.3km/L
※WLTCモード値
いつ?トヨタ新型プリウスの発売日は?
トヨタ・プリウスに新設定された「PHEV G」グレードは、2024年9月20日に発表され、10月1日に発売されます。
トヨタはプリウスのラインナップを拡大することで、さらなるユーザーにアピールしていく予定です。
トヨタ・プリウスを「おさらい」
▼トヨタ・プリウス(初代)
トヨタ・プリウス(PRIUS)は、初代が1997年に登場したハイブリッド専用車です。
車名のプリウスの由来は、ラテン語の「~に先駆けて」からきており、グローバルで同じ車名が使用されています。
初代はキャッチコピーに「21世紀に間に合いました。」が採用され、世界初の量産ハイブリッド車になりました。
▼トヨタ・プリウス(2代目)
ボディタイプは初代が5ナンバーの4ドアセダンでしたが、2003年に登場した2代目から3ナンバーの5ドアハッチバックに変更。
リアドアをなだらかに傾斜させることで、さらに空力性能に優れたデザインになりました。
▼トヨタ・プリウス(3代目)
2009年に登場した3代目では、プラグインハイブリッド車の「プリウスPHV」が初設定され、充電した電力を使用した走行も可能となりました。
▼トヨタ・プリウス(4代目)
前モデルの4代目は2015年に登場し、トヨタの新世代プラットフォームである「TNGA」を採用した1号車に。
ハイブリッドシステムの性能を伸ばしJC08モード値40km/Lをこえる燃費を達成したほか、プリウスで初めてとなる4WD車もラインナップ。
プリウスPHVは独自のデザインによりベースモデルと差別化され、海外では「プリウス・プライム」の名称で販売されました。
新型トヨタ・プリウスについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!