BMWが、復活したフラッグシップモデル「8シリーズ」の新モデルを発表しました。
新モデルにより魅力をアップするBMW新型8シリーズについて、スペックや発売日などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】最高峰4ドア!BMW新型「M8グランクーペ」日本発売!
- BMW新型8シリーズの価格は?
- BMW新型8シリーズの【変更点まとめ】
- スポーティ!BMW新型8シリーズの外装(エクステリア)デザインは?
- オープン!BMW新型8シリーズカブリオレも設定!
- 4ドアスポーツ!BMW新型8シリーズグランクーペもラインナップ!
- 選べる!BMW新型8シリーズのボディサイズは?
- 最上級!BMW新型8シリーズの内装(インテリア)デザイン
- パワフル!BMW新型8シリーズのパワートレインとスペックは?
- 気持ちよく!BMW新型8シリーズの走行システムは?
- BMW新型8シリーズの走りを試乗動画でチェック!
- 走り両立!BMW新型8シリーズの燃費は?
- 最新システム!BMW新型8シリーズの安全装備は?
- 新型BMW8シリーズの発売日は?
- BMW新型8シリーズのライバルは?
- BMW8シリーズを「おさらい」
【最新情報】最高峰4ドア!BMW新型「M8グランクーペ」日本発売!
▼BMW新型M8グランクーペの画像
BMWが、ブランドのハイパフォーマンスサルーンとなる「M8グランクーペ」の日本発売を発表しました。
▼BMW新型M8クーペの画像
▼BMW新型M8カブリオレの画像
BMW M8はBMW Mが手がける最上級スポーツモデルとなり、日本ではこれまでクーペとカブリオレのボディタイプが設定されていました。
BMW新型M8では、ベースモデルのほか、さらなる性能を持つ「M8コンペティション」を設定。
エンジンにはV型8気筒4.4Lエンジンが搭載され、M8で600ps、M8コンペティションで625psを出力。
駆動システムはトラクション性能を高めた4WDとなりますが、先にM5に搭載されていた最新システムとなり、完全後輪駆動としてドリフトなどのマシン操作も楽しむことができるようになっています。
また、走行システムにはMモードボタンが追加され、エンジン、サスペンション、ステアリング、ブレーキ、M xDriveなどの制御の変更に対応。
搭載されるブレーキシステムは、新型BMW M8で初めて採用されるブレーキ制御技術とされ、ブレーキ作動、ブレーキブースタ、ブレーキ制御の各機能をコンパクトなモジュールに集約。
ブレーキシステムは重量を約2kg減らし、バキュームフリーブレーキブースターを採用して全体の効率を高め、ブレーキ圧力を電気アクチュエータによって制御することで、駆動安定性制御システムからの非常に高速でより正確な介入が可能になっています。
このブレーキシステムには、標準のMコンパウンドブレーキのほか、オプションでMカーボンセラミックブレーキが組み合わせられています。
▼BMW新型M8の動画
▼BMW7シリーズ
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▼BMW5シリーズ
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BMW新型8シリーズの価格は?
▼BMW新型8シリーズの価格
▽クーペ
- 840d xDrive:1260万円
- 840d xDrive M Sport:1386万円
- M850i xDrive クーペ:1746万円
- M8:2230万円
- M8 Competition:2433万円
▽カブリオレ
- 840d xDrive カブリオレ:1359万円
- 840d xDrive M Sport カブリオレ:1470万円
- M850i xDrive カブリオレ:1873万円
- M8 カブリオレ:2338万円
- M8 カブリオレ Competition:2541万円
▽グランクーペ
- 840iグランクーペ:1152万円
- 840iグランクーペ Mスポーツ:1298万円
- 840d xDriveグランクーペ:1226万円
- 840d xDriveグランクーペ Mスポーツ:1372万円
- M850i xDriveグランクーペ:1715万円
- BMW M8グラン クーペ:2194万円【新設定】
- BMW M8グラン クーペCompetition:2397万円 【新設定】
新型BMW8シリーズの価格は、グランクーペに後輪駆動モデル「840i」が設定されたことで1152万円からとなっています。
クーペとカブリオレにも設定される840d xDriveで比較すると、グランクーペはクーペより-34万円、カブリオレより-133万円となっています。
BMW新型8シリーズの【変更点まとめ】
▼BMW新型8シリーズの変更点
- ハイパフォーマンス4ドアクーペ「M8グランクーペ」を設定
▽2019年10月の変更点
- 4ドアクーペモデル「8シリーズグランクーペ」を設定。
直列6気筒3Lガソリンターボエンジンを新しく搭載し、8シリーズ初となる後輪駆動モデルを設定
▽BMW8シリーズ発表時の特徴
- パワートレインに高出力のV型8気筒4.4Lガソリンターボ、直列6気筒3Lディーゼルターボをラインナップ
- 駆動方式に4WDシステム「xDrive」を採用
- アダプティブサスペンションやアクティブロールバーシステムにより走行性能を向上
BMW8シリーズは1990年代に販売されたBMWのフラッグシップクーペで、1999年の生産終了以降はラインナップから外れていましたが、復活設定されました。
新型8シリーズは、これまで以上にBMWのラグジュアリーとスポーティを表現する自由度をもち、クーペとカブリオレ、グランクーペ(4ドアクーペ)を担当するモデルとしてつくられています。
▼BMW新型8シリーズクーペの動画
▼BMW新型8シリーズグランクーペの動画
スポーティ!BMW新型8シリーズの外装(エクステリア)デザインは?
新型8シリーズの外装は、フラッグシップラグジュアリースポーツとして、流麗なボディラインに仕上げられています。
フロントには大型のキドニーグリルを採用しながらも、ヘッドライトとあわせ高さを抑えることで引き締まった印象とされています。
ヘッドはLEDが標準となり、オプションでレーザー式も用意されています。
リアランプやホイールなどのパーツは、存在感を持ちながらも主張しすぎない上質な仕上げに。
オーナーはカーボン製のインテークやミラーキャップ、リアスポイラー、ディフューザーなどを装備するカーボンパッケージも選択することができます。
BMW新型8シリーズを6シリーズと比較!
▼BMW6シリーズクーペ画像
BMW新型8シリーズをこれまでフラッグシップクーペを担当してきた6シリーズと比較すると、さらに伸びやかなボディラインとなっていることがわかります。
新型8シリーズでは6シリーズより低いルーフにより、スポーツスタイルをアップしています。
オープン!BMW新型8シリーズカブリオレも設定!
▼BMW新型8シリーズカブリオレの画像
BMW8シリーズのオープンモデルとなる新型8シリーズカブリオレも設定されています。
BMW新型8シリーズカブリオレは、パワートレインにクーペと同じハイパフォーマンスエンジンを搭載。
ルーフはソフトトップながら、ボディの魅力を引き立てる滑らかなラインに仕上げられました。
ルーフの開閉は、約50km/hまでの速度で15秒で完了。
オープン時の快適性を高めるため、フロントシートの後ろにウインドディフレクターを装備することができ、オプションでシートネックウォーマーも選択できます。
フラッグシップモデルの余裕のあるボディサイズを活かし、ラゲッジスペースも大きくとられています。
4ドアスポーツ!BMW新型8シリーズグランクーペもラインナップ!
▼BMW新型8シリーズグランクーペの画像
BMW新型8シリーズには、4ドアクーペモデルとなる「8シリーズグランクーペ」が設定されています。
8シリーズグランクーペは、クーペが持つ滑らかなボディラインを維持しながら4ドアとし、後部座席の快適性を向上。
荷室容量は440Lとなり、後部座席を3分割可倒式とすることで使い勝手が高められています。
パワートレインには、これまでのクーペとカブリオレに採用されていたV型8気筒4.4Lツインターボと直列6気筒3Lディーゼルターボに加え、8シリーズ初の直列6気筒3Lガソリンターボと後輪駆動モデルが設定され、幅広いニーズに対応するスポーツサルーンとなっています。
選べる!BMW新型8シリーズのボディサイズは?
▼BMW新型8シリーズのボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高
・8シリーズクーペ:4855×1900×1340mm
※カブリオレは全高1345mm
・8シリーズグランクーペ:5085×1930×1400mm
・M8:4867×1907×1362mm - ホイールベース
クーペ/カブリオレ:2820mm
グランクーペ:3025mm - 車重
クーペ:1990kg
カブリオレ:2120kg - 参考
・6シリーズクーペ
全長×全幅×全高:4895×1895×1370mm
ホイールベース:2855mm
・7シリーズセダン
全長×全幅×全高:5110×1900×1480mm
ホイールベース:3070mm
BMW新型8シリーズのボディサイズは、全長を6シリーズクーペから40mm短縮、全高は30mmダウンしたスポーツスタイルになっています。
基礎を共有する7シリーズと比較すると、全長は255mm短縮され、全高も140mm低く設計されています。
4ドアモデルとなる8シリーズグランクーペでは、クーペから全長が230mm延長され、あわせてホイールベースも変更されています。
車重は、ボディの内部構造部材にカーボン素材、ボディパネルにアルミ材などを効果的に使用することで、軽量化が実現されています。
最上級!BMW新型8シリーズの内装(インテリア)デザイン
▼BMW8シリーズ
BMW新型8シリーズの内装は、最新システムと最上級素材を使用することで、スポーツ性能とラグジュアリー性を融合した仕上げになっています。
インテリアには、カーボンファイバーと最高級レザーによるスポーツシートが採用されスポーティと高い質感が両立されています。
コクピットには10.3インチのデジタルメーターを装備し、すぐ隣に12.3インチのインフォテインメントスクリーンを配置。
ソフトウェアは、BMWで初めてWi-Fiネットワークからの更新「リモート・ソフトウェア・アップグレード」に対応。
また、スマートフォンの「NFC」通信により車両のロックと解除、エンジンの始動ができる「BMWデジタルキー」を最大5人と共有し使用することができるようになっています。
オプションとして、ワイヤレス充電システム、Bowers&Wilkinsダイヤモンドサラウンドサウンドシステム、ステンレス製トリム、クリスタルシフトノブなども用意され、室内をアップグレードできます。
BMW新型8シリーズは、初代で荷室が小さく販売が振るわなかった反省からラゲッジスペースが最大限確保され、ロングドライブを快適に楽しむことができるようになっています。
▼BMW新型8シリーズの動画
パワフル!BMW新型8シリーズのパワートレインとスペックは?
▼新型8シリーズのパワートレインとスペック
- 【M850i】
V型8気筒4.4Lガソリンターボ
出力:530ps/76.5kgm
0-100km/h加速:3.7秒
最高速度:250km/h(リミッター) - 【840i】
直列6気筒3Lガソリンターボ
出力:340ps/51.0kgm - 【840d】
直列6気筒3Lディーゼルターボ
出力:319ps/69.3kgm
0-100km/h加速:4.9秒
最高速度:250km/h(リミッター) - 【M8】
エンジン:V型8気筒4.4Lガソリンツインターボ
出力:600ps/76.5kgm - 【M8コンペティション】
エンジン:V型8気筒4.4Lガソリンツインターボ
出力:625ps/76.5kgm - トランスミッション:8速AT
- 駆動:4WD「xDrive」or FR【840iグレード】
BMW新型8シリーズには、3Lから4.4Lのターボエンジンが用意されています。
3Lガソリンエンジンはエントリーモデルとなり、後輪駆動を採用。
ディーゼルエンジンは、3Lから319psのパワーと69.3kgmにもなるトルクを発揮。
Mスポーツモデルとなる4.4Lガソリンは、530ps/76.5kgmとディーゼルエンジンを凌ぐ大トルクと高回転まで伸びやかな出力特性により100km/hまで3.7秒で達するように仕上げ。
ハイパフォーマンスモデルのM8は、出力をベースモデルで600ps、上位のM8コンペティションで625psとし、0-100km/h加速はM8で3.3秒、M8コンペティションで3.2秒まで短縮。
全モデルでトランスミッションは最新の8速ATとされ、エンジンパワーを活かすことができるようになっています。
気持ちよく!BMW新型8シリーズの走行システムは?
BMW新型8シリーズの走行システムには、電子制御ダンパーを搭載したAdaptive Mサスペンションと、4輪操舵システム「Integral Active Steering」が採用されています。
「M850i xDrive」にはオプションでアクティブロールバーが用意され、さらに切れ味鋭い走りを楽しむことができるようになっています。
BMW新型8シリーズの走りを試乗動画でチェック!
BMW新型8シリーズは試乗動画も公開されています。
クーペならではの鋭い走りと、ラグジュアリーな仕上げが高評価を受けています。
▼BMW M8
走り両立!BMW新型8シリーズの燃費は?
▼BMW新型8シリーズの燃費
- 直列6気筒3Lガソリンターボ:11.4km/L
- V型8気筒4.4Lガソリンターボ:9.9km/L(グランクーペ:9.0km/L)
BMW新型8シリーズの燃費は、グランクーペに設定される3Lガソリンエンジンで11.4km/Lとなっています。
4.4Lガソリンエンジンでも9km/L台とされ、ハイパフォーマンスと環境性能を両立する仕上げとなっています。
最新システム!BMW新型8シリーズの安全装備は?
BMW新型8シリーズには、高性能3眼カメラ、高性能プロセッサー、レーダーによってより精度と正確性が向上した最先端の運転支援システムが標準装備されています。
機能には、アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニングが採用され、安全性がアップされました。
新型BMW8シリーズの発売日は?
BMW新型8シリーズに新設定されたM8グランクーペは、2020年1月28日に日本で発売されました。
他モデルは、クーペが2018年11月9日、カブリオレが2019年2月19日に、グランクーペが2019年10月25日、M8のクーペとカブリオレが2019年6月25日に日本で発売されています。
BMWは、最上級モデルとして復活した8シリーズのモデルラインナップを強化しユーザーにアピールしていく考えです。
BMW新型8シリーズのライバルは?
▼メルセデスAMG GT
BMW新型8シリーズのライバルは、メルセデスAMGが製造し販売好調のクーペAMG GTに設定されています。
メルセデスAMG GTは、GT CやGT Rなどハイスペックモデルのラインナップを拡大しているため、新型8シリーズもライバルを意識したスペック構成になります。
▼ポルシェ911
その他、同じドイツでスーパーカーの代名詞的存在になっているポルシェ911も走行性能で競うモデルになります。
新型8シリーズの市販後は、3台での走行性能比較も盛り上がることになりそうです。
BMW8シリーズを「おさらい」
▼BMW8シリーズ(E31型)
BMW8シリーズは、1989年のドイツ・フランクフルトモーターショーでE24型6シリーズの後継モデルとして登場したフラッグシップクーペです。
1970年代に販売されたBMWのスーパーカー「M1」以来のリトラクタブルライトが採用され、V型8気筒エンジンのほかV型12気筒エンジンも搭載。そのスタイルと高い走行性能が話題になりました。
しかし、スポーツスタイルを重視したことで最上級モデルながら荷室などのスペースが小さく、販売では苦戦したこともあり1999年に生産を終了。
▼BMW i8
その後BMWのフラッグシップクーペは、2004年に登場した6シリーズに再び戻りましたが、「8」のモデル名は高環境性能ブランドとして新設されたBMW iのプラグインハイブリッドスーパーカーBMW i8に使用されました。
新型8シリーズは約20年ぶりに復活し、再度6シリーズからフラッグシップクーペの座を引き継ぐモデルになっています。
新型8シリーズについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!