トヨタが、スポーツクーペ「スープラ」のレーシングモデルとなる「GRスープラGT4」を発表しました。
高いパフォーマンスを持つGR新型スープラGT4について、スペックや価格などをご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】専用チューン!トヨタ新型GRスープラGT4発売!
- FIA「GT4」カテゴリとは?
- 新型GRスープラGT4の【特徴まとめ】
- 新型GRスープラGT4の外装(エクステリア)デザインは?
- 新型GRスープラGT4のボディサイズは?
- 新型GRスープラGT4のエンジンとスペック、走行性能は?
- 新型GRスープラGT4の価格は?
- 新型GRスープラGT4の購入方法、発売日は?
- トヨタ・スープラを「おさらい」
【最新情報】専用チューン!トヨタ新型GRスープラGT4発売!
▼トヨタ新型GRスープラGT4の画像
トヨタがスポーツクーペ「スープラ」のレーシングバージョン「スープラGT4」の発売を発表しました。
トヨタ・スープラは、トヨタブランドのフラッグシップスポーツモデルとして制作され、現行モデルは2019年5月に日本で復活発売されていました。
▼トヨタGRスープラ(ベースモデル)
新型GRスープラGT4は、レースシーンにあわせ専用のエンジンや装備を採用することで、高い走行性能を発揮できるモデルとなっています。
▼トヨタ新型GRスープラGT4の動画
▼GRスープラ3000GT
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▼トヨタMR2
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FIA「GT4」カテゴリとは?
▼参考:メルセデスAMG GT4
新型GRスープラGT4が適合するFIA「GT4」カテゴリは、ジェントルマンレーサー(プロ選手とも競うアマチュアドライバー)と若手のアマチュアレーサーを対象したレーシングカーのカテゴリです。
▼参考:BMW M4 GT4
FIA「GT4」カテゴリのレーシングカーは、プロ選手が活躍する「GT3」カテゴリ(日本開催のスーパーGTなど)のレーシングカーのような大幅な改造は行われず、車両価格を半分ほどにダウンしていることが特徴となっています。
これによりボディスタイルはベース車に近く、大手自動車メーカーやチューニングメーカーなどが制作するマシンを購入することで幅広いレーサーの参戦が可能となることから、世界的に注目されているレーシングカテゴリとなっています。
新型GRスープラGT4の【特徴まとめ】
▼新型GRスープラGT4の特徴
- ドイツに本拠を置く「TOYOTA Motorsport GmbH」が開発を担当
- エンジンの出力を430馬力まで向上
- 専用のエアロパーツの採用などにより車重を軽量化
- 機械式LSDやレーシングバケットシートなど、レースシーンに対応した専用装備を採用
新型GRスープラGT4の外装(エクステリア)デザインは?
▼新型GRスープラGT4の画像
新型GRスープラGT4の外装は、ベースモデルからくるデザインを活かしながら、専用のエアロパーツを採用することで走行性能が高められています。
フロントスポイラーとリヤウイングには天然繊維コンポジットを採用することで、空力性能を大幅に高めながらも車重の軽量化に貢献。
ホイールは18インチOZ製とされ、ブレーキはフロントに6ピストンキャリパー、リアに4ピストンキャリパーのブレンボ製が採用されています。
▼GRスープラの画像(ベースモデル)
外装をベースモデルと比較すると、FIA-GT4のレギュレーションにあわせボディラインの大幅な変更はなく、空力パーツの追加に抑えられています。
新型GRスープラGT4のボディサイズは?
▼トヨタGR新型スープラGT4のボディサイズと比較
- 全長×全幅×全高:4460×1855×1250mm
- 車重:1350kg
- タイヤサイズ:F 305/660-18、R 305/660-18
- ※参考
・GRスープラ(ベースモデル)
全長×全幅×全高:4380×1865×1295mm
ホイールベース:2470mm
タイヤサイズ:F 255/35 ZR19、R 275/35 ZR19
車重:1520kg
トヨタGR新型スープラGT4のボディサイズは、ベースモデルから全長が延長されていますが、全幅は縮小されています。
装備を走行用に絞り込むことにより、安全性を高める高剛性ロールケージを装備しながら車重は1350kgまで軽量化。
タイヤサイズは、スリックタイヤの「305/660-18」(幅305mm/直径660mm/18インチ)とベースモデルからホイールサイズを縮小し、タイヤ幅を拡大したものとなっています。
新型GRスープラGT4のエンジンとスペック、走行性能は?
▼トヨタGR新型スープラGT4のエンジンとスペック
- 直列6気筒3Lターボエンジン
- 出力:436ps/66.3kgm
- トランスミッション:パドルシフト付き7速AT
- 駆動方式:FR
- 燃料タンク:120L FT3安全タンク(ATL製)
トヨタGR新型スープラGT4は、専用にチューニングされた直列6気筒3Lターボエンジンが搭載されています。
▼参考:トヨタGRスープラ(ベースモデル)のエンジンとスペック
- 【SZ】
BMW製直列4気筒2Lターボエンジン
出力:197ps/32.6kgm - 【SZ-R】
BMW製直列4気筒2Lターボエンジン
出力:258ps/40.8kgm - 【RZ】
BMW製直列6気筒3Lターボエンジン
出力:340ps/51.0kgm
0-100km/h加速:4.8秒 - トランスミッション:ZF製8速AT
- 駆動方式:FR
ベースモデルでは340psを発揮する3Lエンジンが設定されていましたが、GRスープラGT4では436ps/66.3kgmまでまでチューンナップされ、7速スポーツオートマチックトランスミッション(パドルシフト付)、アクラポヴィッチ製排気システム、機械式リミテッドスリップデフを採用。
サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット、リヤがマルチリンク式とされ、KW製調整式アブソーバーを組み合わせ。
装備には、トラクションコントロール、アンチロックブレーキシステム、8インチディスプレイ、データロギングシステム、消火器、エアジャッキを標準装備。
オプションとして、リヤビューカメラ、タイヤ空気圧センサー、サスペンションセンサー、点灯式カーナンバー、ドリンクシステム、認定耐久パッケージが設定されています。
新型GRスープラGT4の価格は?
▼GRスープラGT4の価格
- 17万5000ユーロ(約2125万円/消費税、関税、輸送費別)
GR新型スープラGT4の価格は、約2125万円からとされました。
この価格はベースモデルから1400万円ほどのアップとなっていますが、GT4カテゴリのレーシングカーでは平均的な価格設定となっています。
▼参考:GRスープラの価格(ベースモデル)
- SZ(2Lターボ/197ps):4,990,741円
- SZ-R(2Lターボ/258ps):6,009,259円
- RZ(3Lターボ/340ps):7,027,778円
新型GRスープラGT4の購入方法、発売日は?
トヨタ新型GRスープラGT4は、2020年3月から欧州を皮切りに販売を開始し、同年8月から北米、10月から日本・アジアと順次販売地域が拡大されていきます。
各地域でGT4車両の販売及びカスタマーサポート(スペア部品の販売やお客様への技術サポート)を担当するのは、欧州はTMG、北米はTRD U.S.A., INC.、日本・アジアは株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメントとなっています。
トヨタはGRスープラをベースとしたレーシング車両を提供することで、モータースポーツを楽しむユーザーの拡大に貢献していきたい考えです。
トヨタ・スープラを「おさらい」
▼A70型スープラ(日本国内初代)
トヨタ・スープラ(SUPRA)は、トヨタが1978年から2002年まで製造・販売していたスポーツカーです。
モデル名は、ラテン語で「至上かつ最高」「上へ」「超えて」といった意味を持っています。
海外ではセリカXXがスープラの名前で販売され、日本で1978年から販売されたA40/50型が初代、1981年に発売したA60型が2代目になります。
日本では1986年から販売が開始され、海外で3代目にあたるA70型でセリカから独立。発売当時のキャッチコピーは1960年代の名車トヨタ・2000GTを意識した「TOYOTA 3000GT」が採用されました。
▼A80型スープラ(日本国内2代目)
日産スカイラインGT-RやホンダNSXなどとも競い自動車シーンを盛り上げた4代目A80型は、1993年から2002年に販売。
搭載された直列6気筒3Lターボエンジン「2JZ-GTE」型は、高出力に耐える耐久性でチューニングのベースとしても大人気に。
空力に優れたボディはチューナー自慢のエンジンを試す最高速度アタックなどにも適していましたが、「平成12年度排出ガス規制」に対応できなかったため生産が終了しました。
▼トヨタ歴代スープラの振り返り動画
GR新型スープラGT4については今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!