トヨタが、SUV「ランドクルーザー」のフルモデルチェンジ日本発売を発表しました。
新世代となり性能を大きく伸ばした新型ランドクルーザーについて、スペックや価格などを最新情報からご紹介します。
▼この記事の目次
- 【最新情報】新世代!「新型ランドクルーザー300」フルモデルチェンジ日本発売!
- トヨタ新型ランドクルーザーの【主な変更点まとめ】
- 510万円から!トヨタ新型ランドクルーザーの価格、グレードは?
- 力強く!トヨタ新型ランドクルーザーの外装(エクステリア)デザイン
- 維持!トヨタ新型ランドクルーザーのボディサイズは?
- 最新装備!トヨタ新型ランドクルーザーの内装(インテリア)デザイン
- 新世代!トヨタ新型ランドクルーザーのスペックは?
- どこでも!トヨタ新型ランドクルーザーの悪路走破性能は?
- トヨタ新型ランドクルーザーを試乗動画でチェック!
- 大幅改善!トヨタ新型ランドクルーザーの燃費は?
- 最新システム!トヨタ新型ランドクルーザーの安全装備は?
- いつ?トヨタ新型ランドクルーザーの日本発売日は?
- トヨタ・ランドクルーザーを「おさらい」。プラドとの違いは?
【最新情報】新世代!「新型ランドクルーザー300」フルモデルチェンジ日本発売!
▼新型ランドクルーザー300の画像
トヨタが、SUV「ランドクルーザー」のフルモデルチェンジ日本発売を発表しました。
トヨタ・ランドクルーザーは、ブランド最上級のSUVとしてラインナップされ、シリーズにはより都市部での使いやすさを重視した「ランドクルーザープラド」も用意されるなど、国内外で人気モデルになっています。
前モデルの200系から300系にフルモデルチェンジした新型ランドクルーザーでは、新世代の3.5Lガソリンターボ、3.3Lディーゼルターボエンジンを搭載したほか、12.3インチの大型ディスプレイを設定することで使い勝手を向上。
プラットフォームには最新の「GA-F」を使用することで車重は200kg軽量化し、サスペンション性能も引き上げることで、オンロードから悪路まで乗り心地をアップ。
▼新型ランドクルーザー300「GR SPORT」の画像
▼電子制御KDSS
また、グレードには、電動デフロックのほか、電子制御により前後スタビライザーを制御する世界初の「電子制御KDSS」を搭載する「GR SPORT」も設定することで、高い走破性能と乗り心地が両立されています。
新型ランドクルーザー300系は、2021年6月10日にワールドプレミア、日本では6月下旬から事前オーダーの受付を開始し、8月2日に日本発売。
価格は510万円~800万円となっています。
▼新型ランドクルーザー300の動画
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トヨタ新型ランドクルーザーの【主な変更点まとめ】
▼トヨタ新型ランドクルーザーの変更点
- V型8気筒4.6Lガソリンエンジンを廃止し、V型6気筒3.5Lガソリンツインターボエンジン、V型6気筒3.3Lディーゼルエンジンを新搭載
- オフロード性能を強化した新グレード「GR SPORT」を設定
- 最新プラットフォーム「GA-F」により200kg軽量化
- 12.3インチインフォテインメントディスプレイを採用
- 3Dのマルチテレインモニターを採用し、「マルチテレインセレクト」にハイレンジの「H4」と、自動でモード変更が可能となる「オート」を新設定
- 盗難防止装置としてプッシュエンジンスタートに「指紋認証センサー」を搭載
- 3列目シートの格納方式を跳ね上げ式から、フロア内に変更
- 安全システムに最新のトヨタセーフティセンスを採用し、交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者検知機能、緊急時操舵回避支援機能、パーキングサポートブレーキを新採用
510万円から!トヨタ新型ランドクルーザーの価格、グレードは?
▼トヨタ新型ランドクルーザーのグレード・価格
- 【3.5Lガソリン】
・GX(5人乗り/ブラック内装):510万円
・AX(7人乗り/ブラック内装):550万円
・VX(7人乗り/ブラック内装):630万円
・ZX(7人乗り/ベージュ、ブラック内装):730万円
・GR SPORT(7人乗り/ローズ&ブラック内装):770万円 - 【3.3Lディーゼル】
・ZX(5人乗り/ベージュ、ブラック内装):760万円
・GR SPORT(5人乗り/ローズ&ブラック内装):800万円
▼グレード別装備
- 【GX】の装備
9インチディスプレイオーディオ
LEDヘッドライト
18インチアルミホイール
6:4分割リアシート
レザーステアリング
Toyota Safety Sense
パノラミックビューモニター
ブラインドスポットモニター
インテリジェントクリアランスソナー
リアデフロック(オプション)
指紋認証(オプション)
パイオニア製10スピーカー(オプション) - 【AX】の装備(GXに加えて)
運転席パワーシート
4:2:4分割リアシート
指紋認証
ムーンルーフ(リモコン機能なし/オプション) - 【VX】の装備(AXに加えて)
高輝度塗装18インチホイール
本革&木目ステアリング
運転席&助手席パワーシート
シートエアコン
ムーンルーフ(リモコン機能あり/オプション)
パワーバックドア+キックセンサー(オプション) - 【ZX】の装備(VXに加えて)
リニアソレノイドAVS
車両統合制御(VDIM)
高輝度塗装20インチホイール
前後シーケンシャルターンランプ
パワーバックドア+キックセンサー
リアシートエアコン
ムーンルーフ(リモコン機能あり)
リアトルセンLSD
リアデフロック(オプション)
JBL製12スピーカー(オプション) - 【GR SPORT】の装備(VXに加えて)
GR SPORT専用グリル&バンパー
リニアソレノイドAVS
電子制御KDSS
電動デフロック
マットグレー18インチアルミホイール
リアシートエアコン
パワーバックドア(キックセンサーなし)
ムーンルーフ(リモコン機能あり/レスオプションあり)
JBL製12スピーカー(オプション)
トヨタ新型ランドクルーザーの価格は、最新のパワートレインや安全システムを採用することでアップしています。
グレードには、20インチアルミホイールによりラグジュアリー性をアップした「ZX」、電動デフロック機能や次世代電子制御KDSSなどによりオフロード性能を伸ばした「GR SPORT」が設定され、用途にあわせた選択が可能となっています。
▼参考:トヨタ・ランドクルーザーの価格(前モデル)
- ZX(8人乗り):6,847,200円
- AX“Gセレクション”(8人乗り):5,870,880円
- AX(8人乗り):5,151,600円
- GX(5人乗り):4,739,040円
力強く!トヨタ新型ランドクルーザーの外装(エクステリア)デザイン
▼新型ランドクルーザーの画像
▼参考:ランドクルーザー(前モデル)
トヨタ新型ランドクルーザーの外装は、ブランドを代表する最上級モデルとして新世代の質感を持つタフなデザインとされています。
フロントはグリルをより大きなものとし、深みを持つLEDライトのデザインにより先進的イメージをプラス。
▼新型ランドクルーザー「GR SPORT」
オフロード走行性能を重視した上位グレードの「GR SPORT」では、専用のデザインを採用することでよりアグレッシブなスタイルとされています。
▼新型ランドクルーザー
▼参考:ランドクルーザー(前モデル)
リアは前モデルと同じく垂直に近いバックドアを採用しながらも、コンビネーションランプやエクステリアアクセントを見直すことで、洗練されたデザインに。
足元にはグレードにより18インチから20インチのホイールを設定し、引き締め。
▼新型ランドクルーザーのボディカラー
ボディカラーには、プレシャスホワイトパール(ZX/GR SPORT)、アヴァンギャルドブロンズメタリック(GR SPORT以外)、ダークレッドマイカメタリック、ブラック、グレーメタリック、ホワイトパールクリスタルシャイン(ZX/GR SPORT以外)の6色が設定されています。
▼新型ランドクルーザー「モデリスタ」カスタムパーツ装着車
その他、新型ランドクルーザーにはモデリスタから専用のカスタムパーツも設定され、エアロパーツなどにより、個性をアップすることができるようになっています。
維持!トヨタ新型ランドクルーザーのボディサイズは?
▼トヨタ新型ランドクルーザーのボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4950×1980×1925mm
※ZXは全長4985mm、GR SPORTは全長4965mm、全幅1990mm - ホイールベース:2850mm
- 最低地上高:225mm
- 車重:2360kg
- 参考
・ランドクルーザー(前モデル)
全長×全幅×全高:4950×1980×1870mm
ホイールベース:2850mm
最低地上高:225mm
車重:2430kg
・ランドクルーザープラド
全長×全幅×全高:4825×1885×1835mm
ホイールベース:2790mm
最低地上高:220mm
車重:2050kg
トヨタ新型ランドクルーザーのベースモデルのボディサイズは前モデルから変更なく維持されていますが、上級グレードの「ZX」と「GR SPORT」ではボディサイズを拡大することで、独自のスタイルがつくられています。
▼GA-Fプラットフォーム
車体は、最新プラットフォーム「GA-F」を使用することでねじり剛性を前世代から120%としながら、高張力鋼板の採用拡大やボンネット、ルーフ、全ドアパネルのアルミニウム化などにより200kg軽量化され、走行性能をアップ。
また、パワートレーンの搭載位置を車両後方に70mm、下方に28mm移動することにより、低重心化、前後重量配分を改善し、オンロード、オフロードの双方で運転しやすく、疲れにくいクルマに仕上げられています。
最新装備!トヨタ新型ランドクルーザーの内装(インテリア)デザイン
▼新型ランドクルーザー「GR SPORT」の内装
トヨタ新型ランドクルーザーの内装は、前モデルと同じく多人数乗車に対応する3列シート7人乗りと、荷室空間を重視した5人乗りが設定されています。
シートにはブラックのほか、グレードによりベージュ、GR SPORTグレードにはローズ&ブラックが設定され、好みにあわせて選択することができるようになっています。
メーターには、車両の走行状況や走行モードなどをわかりやすく表示するカラーディスプレイとヘッドアップディスプレイを採用。
インフォテインメントシステムは標準で9インチ、オプションで12.3インチの大画面ディスプレイを採用し、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応することでスマートフォンやインターネットとの連携を強化。
ランドクルーザー専用表示として、オフロード情報表示画面が新設され、傾斜計、デフロックのオン/オフ、アクセル・ブレーキワークなどを大画面に表示することで車両の状態を直感的に把握することができるようになっています。
その他、盗難防止装置としてプッシュエンジンスタートに「指紋認証センサー」を新たに採用。
パワーシートやゾーンコントロールエアコン、ステアリングヒーター、パワーバックドアなども装備することで、大サイズの室内空間を快適に利用できるように。
音響には専用開発されたJBL製のオーディオシステムを採用し、後部座席にも専用のコントロールスイッチやエンターテインメントディスプレイを設定。
ラゲッジスペースは、3列目シートの格納方式を跳ね上げ式からフロア内に変更することで、ラゲッジ幅がこれまでの990mmから1320mmに拡大されています。
新世代!トヨタ新型ランドクルーザーのスペックは?
▼トヨタ製V型6気筒3.5Lガソリンツインターボエンジン
▼トヨタ新型ランドクルーザーのパワートレインとスペック
- V型6気筒3.3Lディーゼルターボ
出力:309ps/71.4kgm - V型6気筒3.5Lガソリンツインターボ
出力:415ps/66.3kgm - トランスミッション
10速AT「Direct Shift-10AT」 - 駆動方式:4WD
トヨタ新型ランドクルーザーのパワートレインは、これまで搭載されていたV型8気筒4.6Lガソリンエンジンが廃止され、新たにV型6気筒3.5Lガソリンと3.3Lディーゼルエンジンが採用されています。
▼参考:トヨタ・ランドクルーザーのスペック(前モデル)
- エンジン:V型8気筒4.6Lガソリン
- 出力:318ps/46.9kgm
- トランスミッション:6速AT
▼新型ランドクルーザーのエンジン性能曲線
ランドクルーザーには、大サイズの車体を軽快に加速させる大排気量V型8気筒エンジンが用意されてきましたが、新型ランドクルーザーではレクサスのフラッグシップサルーン「LS」にも採用された新世代のV型6気筒ガソリンターボエンジンを搭載することで高い走行性能と環境性能を両立。
▼トヨタ製V型6気筒3.3Lディーゼルターボエンジン
3.3Lディーゼルエンジンは、新世代の高断熱ディーゼル燃焼やコンパクトで高効率のターボチャージャーを採用することで低回転から最大トルクを発揮し、新開発尿素SCRシステムなどの採用により窒素酸化物(NOx)を大幅に低減し、最新の環境規制に対応する燃費性能を実現。
▼「Direct Shift-10AT」の動画
新型ランドクルーザーではトランスミッションに、多段化を進めた10速オートマチックトランスミッション「Direct Shift-10AT」を組み合わせることで走行性能が高められています。
どこでも!トヨタ新型ランドクルーザーの悪路走破性能は?
▼新型ランドクルーザーの悪路走破性能
- 渡河水深:700mm
- アプローチアングル:32度
- デパーチャーアングル:26度
- 最大安定傾斜角:44度
- 登坂能力:45度
トヨタ新型ランドクルーザーの悪路走破性能は、大きなアプローチ、ディパーチャーアングルなどにより高められています。
サスペンションは基本性能を見直し、ホイールアーティキュレーション (タイヤの浮きづらさ)を向上。
▼「マルチテレインセレクト」解説動画
走行システムには、岩や凹凸路面(モーグル)、泥や砂路面などに的確に対応する「マルチテレインセレクト」を装備。これまで設定していたローレンジの「L4」に加えて、ハイレンジの「H4」と、自動でモード変更が可能となる「オート」モードを設定。
▼マルチテレインモニター
▼「マルチテレインモニター」解説動画
新型ランドクルーザーでは車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートする「マルチテレインモニター」も採用し、フロント・サイド左右・リヤに搭載したカメラでとらえた映像をカメラスイッチで切り替えることで、ドライバーの死角になりやすい車両周辺の路面状況を確認できるように。
また、フロント画面表示中に車両を停止させ、画面内のスイッチを押すことで、手前で撮影された過去の映像を床下透過映像として提供する「アンダーフロアビュー」も採用。
さらに、車両を透過し、後輪周辺をクローズアップして大きく表示する新ビューも追加されています。
▼電子制御KDSS(画像上:ロック状態/画像下:フリー状態)
▼「電子制御KDSS」解説動画
オフロード性能をアップする「GR SPORT」グレードでは、電動デフロックのほか、電子制御により前後スタビライザーのロック/フリーを制御する世界初の「電子制御KDSS」を搭載することで、悪路での高い走破性能とオンロードでの快適な乗り心地が両立されています。
トヨタ新型ランドクルーザーを試乗動画でチェック!
大幅改善!トヨタ新型ランドクルーザーの燃費は?
▼トヨタ新型ランドクルーザーの燃費(WLTCモード値)
- 3.5Lツインターボ:7.9km/L
- 3.3Lディーゼル:9.7km/L
- 参考
4.6Lガソリン(前モデル):6.9km/L
トヨタ新型ランドクルーザーの燃費は、最新の3.3Lディーゼルエンジンを採用することで大幅に改善しています。
前モデルの4.6Lガソリンエンジンは6.9km/Lとなっていましたが、新型ランドクルーザーは3.3Lディーゼルエンジンで9.7km/L、3.5Lガソリンエンジンでも7.9km/Lとされ、環境性能をアップしています。
最新システム!トヨタ新型ランドクルーザーの安全装備は?
新型ランドクルーザーの安全装備には、単眼カメラとミリ波レーダーの性能を向上させることで第2世代に進化した予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」が採用されています。
前モデルでは、第1世代の上級装備「トヨタセーフティセンスP」をベースとしたシステムが搭載されていました。
第2世代のトヨタセーフティセンスは、昼間の自転車や夜間の歩行も検知可能となった「プリクラッシュセーフティ」や、前方にいる車両との車間距離を一定に保つ「レーダークルーズコントロール」の作動時に、車線維持に必要なステアリング操作を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」を搭載。
また、道路脇にある「制限速度」「一時停止」「進入禁止」「はみ出し禁止」といった交通標識をメーター内のディスプレイに表示する「RSA(ロードサインアシスト)」機能、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵回避支援機能、駐車場での前後障害物や後退時の接近車両、および歩行者を認識し事故防止に寄与するパーキングサポートブレーキを追加。
さらに、後退時に左右後方から接近してくる車両を検知すると、ドアミラー内のインジケーター点滅とブザーにより警告する「リヤクロストラフィックアラート(RCTA)」や、ドアミラーで確認しにくい側後方エリアや後方から急接近してくる車両を検知してドアミラーLEDインジケーターで注意喚起を行なう「ブラインドスポットモニター(BSM)」により、安全性が大きく向上しています。
▼トヨタセーフティセンス第2世代と前世代セーフティセンスPの性能比較
いつ?トヨタ新型ランドクルーザーの日本発売日は?
トヨタ新型ランドクルーザーは、2021年6月10日にワールドプレミア、日本では6月下旬から事前オーダーの受付を開始し、8月2日に日本発売、8月21日、22日のディーラー展示会が予定されています。
前モデルは2007年に登場しモデルライフが10年を超えていたことから2021年1月にオーダーストップとなっており、新型ランドクルーザーでは大幅に進化した最新システムを採用することで新世代の性能がアピールされます。
トヨタ・ランドクルーザーを「おさらい」。プラドとの違いは?
▼トヨタ・ランドクルーザー(初代)
トヨタ・ランドクルーザー(LAND CRUISER)は、初代が1954年に登場したトヨタ自動車が製造するフラッグシップ大型クロスカントリー車です。
一つの車名で継続生産されている日本製の自動車としては、1955年に登場した「クラウン」を超え、最も長い歴史を持つ自動車になっています。
初代はトヨタ「ジープBJ型」として開発され、1L級小型トラック「SB型」のラダーフレームを改良し、前輪駆動へ切り替え可能な四輪駆動車に設計。
エンジンにはトヨタ製6トン大型トラックに使用されていた直列6気筒OHV・3.4L「B型」ガソリンエンジンが搭載されました。
1954年に、それまで使用していた「ジープ」という名称が米国ウィリス・オーバーランド社の商標権に抵触することから、ランドクルーザーと改名。
ランドクルーザーの車名の由来は、ジープ以外のクロスカントリー車で当時知名度をあげていた英国ローバー社の「ランドローバー」に対抗し、「ROVER(海賊船)」を駆逐する「巡洋艦(クルーザー)」として採用されました。
▼トヨタ・ランドクルーザー(20系)
▼トヨタ・ランドクルーザー(40系)
▼トヨタ・ランドクルーザー(60系)
その後、最上級SUVとしての装備を持つ「ステーションワゴン(現:ランドクルーザー)」、業務用途向けの「ヘビーデューティー」、より都市部での乗りやすさを重視した「ライトデューティー(現:ランドクルーザープラド)」の3系列にわけ、モデルを展開。
▼トヨタ・ランドクルーザー(70系)
1984年に登場した70系ランドクルーザーのヘビーデューティー版は、日本で2004年に一度販売を終了しましたが、その後も海外で改良モデルを発表し販売を継続。
サスペンションをリーフスプリングとリジッドアクスルを組み合わせた耐久性を重視した仕様としていることから、業務用として国内で復活販売のニーズが高まり、2014年8月から70系では対応が難しい新保安基準が適応される前の2015年6月まで「70系30周年記念」として日本でも期間限定再販売。
バンが360万円、ダブルキャブピックアップが350万円と、ステーションワゴンの200系ランドクルーザーより100万円以上低価格だったことから、官公庁を中心に人気になりました。
70系ランドクルーザーでは、派生車種として販売されていたライトデューティー版「ランドクルーザーワゴン」が1990年に「ランドクルーザープラド」とされ、現在も販売が継続されています。
▼トヨタ・ランドクルーザー(80系)
▼トヨタ・ランドクルーザー(100系)
1989年に登場した80系ランドクルーザーでは、北米やオーストラリアなどの市場を強く意識し、それまでの高い悪路走破性に加え、上級装備を採用することでプレミアムSUVとしての質感を向上。
1998年の100系へのフルモデルチェンジでは、フロントサスペンションを初めて独立懸架とすることでオンロードでの快適性をあげ、オフロードでの走行性能を高めるために油圧車高調整式サスペンションやトラクションコントロールシステムも採用されました。
▼レクサスLX
前モデルの200系ランドクルーザーは2007年から販売が開始され、さらなる上級装備を追加。
2015年にはトヨタの上級ブランドであるレクサスが、80系の頃からランドクルーザーをベースにしたプレミアムSUVとして海外で販売していた「レクサスLX」を日本にも導入。
レクサスLXのエンジンには、海外仕様のランドクルーザーに設定されていたV型8気筒5.7Lガソリンエンジンが搭載され、国内向けランドクルーザーの4.6Lエンジンから排気量がアップされています。
新型トヨタ・ランドクルーザーについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!